コレクション

南ウラルのイスラーム聖地と墓碑銘

この画像データベースは、ロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファ市の西約55kmのチシムィ地区にある、フセイン・ベク廟とアク・ズィラト墓地の墓石と墓碑銘の情報を写真で提供するものである。2019年9月8日に撮影された墓碑銘の写真を中心に、2019年9月7日の事前調査で撮影された写真もあわせて提示する。2019年9月7~8日の調査には、今松泰、磯貝真澄、マルスィル・N・ファルフシャートフ、ラミール・M・ブルガーコフ、エヴゲーニイ・V・ルスラノフが参加した。墓碑銘の撮影者は、学術写真家のタチヤナ・K・スリナである。

東北大学考古学研究室デジタルアーカイブ

東北大学考古学研究室が管理する考古資料および発掘調査中の画像等のデータを一般に公開するものである。現在このコレクションでは、2010年から2012年にかけて東北大学考古学研究室によって実施された山形県高倉山遺跡の発掘調査に関する写真および、一部の遺物についての三次元データが閲覧可能である。

中国東南部地域研究画像データベース

本データベースは、主に1980年代から2000年代初めにかけて収集した、香港、広東省、海南省、福建省など中国東南部沿海地域住民の社会・文化的慣習に関する民族誌的データの画像データベースである。すべてのデータは、文化人類学者・瀬川昌久が同地域において行った人類学的なフィールドワークを通じて収集したもの。データベースは以下の3つの部分からなる。(1)儀礼、日常慣習、集落、建造物、生活用具ならびに周囲の景観等に関する写真資料。(2)香港ならびに中国本土の宗族が編纂・所持する族譜の全体または部分のコピー。(3)1980年代に当時の香港植民地政府が作成した香港新界の主要村落の1000分の1の地図。同データベースには、同地域に暮らす漢族ならびにその他いくつかの少数民族の人々が20世紀末から21世紀初頭にかけて実践していた祖先祭祀儀礼や年中行事、その他の慣行の写真多数を含み、また同地域の多数の宗族の系譜情報を含む。数多くの個人情報を含むため一般公開は行っていない。学術研究上必要な場合、閲覧申請をしてもらい許可された場合にのみ東北大学東北アジア研究センター内にて閲覧できる(現在制度整備中)。

北家文書

2020年度から東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門は、所蔵者である宮城県・加美町教育委員会に許可を得て、江戸時代に仙台藩士であった北家の古文書(482点)を調査し、全点の写真撮影と文書目録の作成を完了した。

ヤマル・ネネツ自治管区におけるツンドラ・ネネツ人:生活様式と生業

2020年にロシア連邦ヤマル・ネネツ自治管区の行政機関の招聘によって実施された先住民族ネネツ人の伝統文化についての展示写真コレクション。写真は千葉大学吉田睦教授が1995年−2016年に行った文化人類学調査の一環として撮影されたもの。

シベリア民族誌写真の2012年現地展示会アーカイブ

社会人類学者の高倉浩樹(東北大学)が2012年に行ったロシア連邦サハ共和国エヴェノ・ブィタンタイ郡サクリール村における民族誌写真展示会のアーカイブ。人類が暮らす場所として最寒冷地の一つであるベルホヤンスク地方の美しい自然と先住民エヴェン人の伝統生活と文化がわかる。写真は1990年代後半に撮られたもので、社会主義崩壊直後のシベリア先住民エヴェンの生活文化に関わる歴史民族誌的記録という点、さらに調査者と被調査者との協働のあり方を考える上で示唆に富む資料となっている。

東アジア出版文化研究資料画像データベース

本センター名誉教授の磯部彰先生によって収集された中国の典籍資料などの資料群を検索できるデータベース。宋元明代の典籍、明清の絵画資料、清朝宮廷演劇文献、清代口唱文芸コレクション、ヨーロッパの古文書などの諸資料から、とりわけ稀覯性の高いものを選び、その原本の画像をデータとして提示して、東アジア出版文化研究の基盤をより一層ゆるぎないものとすることを目的としたものである。