東北アジア研究センターの共同研究「古代日本における東アジア文化の伝播と受容」において、奄美地方で出土した中国産陶磁器の三次元データを取得した。中国産陶磁器は、日本列島各地の古代・中世遺跡で出土し、該期の人やモノの移動を知る上で重要な考古資料である。琉球列島では、古代末に狩猟採集生活から農耕と家畜を導入した生活に移行し、太宰府経由等で中国産陶磁器が持ち込まれるようになる。今回対象とした資料は、『東北アジア研究』に掲載した青磁24点である。論文出版に合わせて三次元データを公開することで、広く活用されることを期待する